ご挨拶
このたび、第34回日本呼吸器外科医会冬季学術集会を開催させていただくこととなりました。歴史ある本学術集会の会長を務めさせていただきますことを、大変光栄に存じますとともに、身の引き締まる思いでおります。
本会は1992年の第1回開催以来、施設や世代の垣根を越えて、率直に語り合える場として受け継がれてきました。成功例だけでなく、悩んだ症例、うまくいかなかった経験、そこから得た学びを共有できることが、この冬季学術集会の大きな魅力だと感じています。私自身もこれまで、多くの示唆と刺激をこの会からいただいてきました。
今回のテーマは、『仁心研技 ― 患者のために、技を磨く ―』 といたしました。
呼吸器外科の領域は、ロボット支援手術の進歩、区域切除の広がり、周術期治療の進展など、日々大きく変化しています。しかし、どれほど技術や治療戦略が進歩しても、私たちの原点は常に「患者さんのために」という思いにあるはずです。
患者さんを思う“仁の心”を持ち続けること。その思いに応えるために、技を磨き続けること。華やかな技術だけでなく、迷い、考え、振り返りながら前に進む姿勢こそが、呼吸器外科医として大切なのではないでしょうか。
本来であれば山梨での開催をと考えておりましたが、今回は隣の長野県白馬での開催となりました。山梨開催は叶いませんでしたが、白馬の澄んだ空気と雪景色が、皆様の議論をきっと一層熱いものにしてくれるのではないかと期待しております。
本学術集会では、経験年数にかかわらず、日々の臨床の中で感じたことをぜひ持ち寄っていただきたいと思っております。完成された発表だけでなく、今まさに悩んでいることも含めて、率直に語り合える場になれば嬉しく思います。
医局員一同、心を込めて準備を進めてまいります。
皆様と白馬でお会いできることを、今から楽しみにしております。
多くの先生方のご参加を、心よりお待ち申し上げております。
会長 松原 寛知(山梨大学医学部 第二外科 呼吸器外科)